それは誰かの日常

それは過去の出来事 それは未来の出来事 それはフィクション それはノンフィクション

気づいて欲しいだけなんだ

叫び続けているのは

 

知って欲しいから

 

 

叫び続けているのは

 

気づいて欲しいから

 

 

いつもその叫びには

 

理由があるのだ

 

 

 

意味もなくひたすら

 

叫び続けるなんて

 

 

 

そんなバカなこと

 

するわけないじゃないか

 

 

息が切れるほど

 

叫び続けているのに

 

 

どうして

 

知らん顔なんだ

 

 

 

その意味に

 

早く気づいて欲しい

 

 

どうか

 

早く

 

 

teal tree

 

 

 

いったい何がしたいんだ

わかってる

 

自分が決めた事だ

 

なのに何故

 

ここから動かないのか

 

 

 

何もせず

 

たたずんでる暇なんて

 

これっぽっちもないんだ

 

 

 

わかってるよ

 

そんなこと

 

わかってるんだよ

 

 

だけど

 

足が動かないんだ

 

手が動かないんだ

 

 

 

ちがう

 

動かしていないんだ

 

 

 

 

自らの意思で

 

 

動くことを選んでいないんだ

 

 

 

 

いったい…

 

 

 

何がしたいんだ

 

 

 

 

 

 

 

5月の草原はインディゴブルー

目の前には一面に

 

インディゴブルーの草原が広がっている

 

 

そして僕は

 

その真ん中に立っている

 

 

少し冷たい風が体を包み

 

草原のインディゴブルーは

 

金色の月明かりを揺らしている

 

 

手をひろげ目を閉じると

 

金色の光に覆われた

 

 

 

5月の草原はインディゴブルー

 

23時30分

 

風と月とが戯れる時間

 

夕暮れの空に

バス停の列に並び

 

ふと足元を見る

 

さっきまで降っていた雨が

 

アスファルトの上に

 

空を描いている

 

雲が現れ

 

あっという間に消える

 

何度となく繰り返す

 

その雲を見ながら思う

 

そんな小さな空では

 

ゆっくりもしてられない

 

 

 

あぁそろそろバスが来る頃だ

 

 

夕暮れの空を

 

ふと見上げると

 

アスファルトの空には

 

入りきらない大きな雲が

 

ゆっくりと流れていた

 

 

teal tree

50年前へ

人は生まれる時

 

自分の死期を決めているという

 

 

 

もしそれが本当なら

 

あなた…50年前に戻って

 

訂正して来て欲しい

 

 

 

 

100年も生きられなくていい

 

子ども達が結婚し

 

出来ることなら

 

孫達と遊んでから…

 

それから

 

空へと旅立てるようにと

 

決め直してから

 

生まれてきて欲しい

 

 

 

今のわたしの

 

心からの願い

 

涙のわけは

いつからだろう

 

 

ふとした事で

涙が出るようになった

 

 

 

恥ずかしいから

 

あくびのフリしたり

鼻をかんでみたり

 

 

 

涙がでてると

わからないように

ごまかしていた

 

 

でも涙を流すことは

恥ずかしいことじゃないんだよね

 

 

 

 

いろんなことで

涙を流すこともあるんだから

 

 

何も

隠すことないんだ

 

 

そう… 

やっと気づいた

 

 

 

 

 

あなたに会えた時も

 

 

 

誰かをなくしたときも

 

 

 

 

小さなあの子が

成長した姿を見た時も

 

 

 

何かにつまづいた時も

 

 

 

何かをやり遂げた時も

 

 

 

全ての涙は

隠すことなんて

これっぽっちもない

 

 

 

 

 

 

今ここに

 

この世界に

 

僕が生きてる

 

 

この世界に

 

君が生きてる

 

 

 

ただそれだけで

 

涙を流してもいいんだ

 

 

 

生きてることに

 

感動したり

感謝したり

 

生きてることを

喜んで

 

涙を流してもいいんだ

 

 

 

何も出来なくていい

 

ただそこにいるだけで

 

 

 

涙がでてくることもある

 

 

 

生きていてくれて

 

 

ありがとう

 

 

そんな涙もあるんだ

 

 

だから

 

涙を流していても

 

 

その涙のわけは

 

きかなくていい

 

 

 

 

そっと

 

みないふりして

 

そばにいて欲しい

 

 

 

そしたら また

 

涙があふれてくる

 

 

teal  tree

 

 

1月はあたたかい雨に包まれて

輝く星のもとに

 

僕たちは導かれ

集まってきた

 

 

そこは

 

キラキラとした笑い声が

星くずのように

降り注いでいた

 

 

 

そして僕たちは

 

輝く星の周りで

 

ふわりふわりと

ただ浮かんでいた

 

 

 

あ!

 

 

 

ふいに

爽やかな風が

頬をかすめた

 

 

輝く星は

いっそう輝きを増し

 

 

キラキラの笑い声は

歓声に変わった

 

 

爽やかな風は

輝く星と共に

 

 

ただ浮かんでいる

僕たちを

 

一瞬にして

包み込んでしまった

 

 

 

その風が

くるくると回っていくうちに

 

 

雨のしずくが

舞い降りてきた

 

 

その雨は

静かで優しく

 

 

何故だか

とても あたたかかった

 

 

僕たちは

輝く星のもと

 

あたたかい雨に包まれていた

 

 

キラキラの

笑い声とともに

 

 

 

teal tree