それは誰かの日常

それは過去の出来事 それは未来の出来事 それはフィクション それはリアルタイム

憎しみの溶岩

憎しみの塊は 溶岩のように 沸々と ボコボコと 静かな音を立て 急激に 温度を上げている 崩れ落ちる 小さなトゲトゲの破片を 一瞬にして溶かし そのトゲトゲは どんどん増え続けていく 時折遠くで聞こえる 煮えたぎったような破裂音が 心拍数を上げる いっそ…

ばあちゃんさようなら

これは 私の気持ちの記録です。 ひとりごとです。 読みたくない人はスルーしてください。 *************** もうすぐ ばあちゃんの一周忌です。 1年前の7月に この世を去りました。 いつの頃からか 『100までは生きるぞー! 100まで頑張るぞー…

抜け出せない

誰もいない 小さなその空間に ただひとり ただ うずもれている そして 抜け出せずにいる 遥か遠くに聞こえる 風の音は 思考の雑音に 消されていく どうすればいいんだ どうにかしなくては そう思いながら 動けずにいる 誰も… そう誰一人として 助けてくれや…

決断の時

あと3時間後には 答えを出さなくてはいけない いつまでも 迷っているわけにはいかない いい加減 覚悟を決めなければ あれからもう 2ヶ月も経ってしまったのだから さあ 迷っている時間は無い 決断の時が 刻々と迫ってくる そして そこから新しい道が 始まる…

コントロール

行きたい場所があるのに どうしてもたどり着けない したいことがあるのに どうして良いかわからない 頑張るしかないと 思えば思うほど 重い石の塊のように 動けなくなっていく 頭と体が 繋がらない バランスを失い コントロール出来ない 虚しさと 悲しさと …

こんな小さな夢を叶えたいんだ

命の終わりが もうそこまで来ているというのに いつもと変わらない くったくのない笑顔の君 一緒に笑いたいのに その笑顔をみると 泣きそうになる 涙を我慢して いつもと変わらない 他愛のない会話をする あの山へ行きたいね 美味しいごはん食べに行こうよ …

六十余年の時を超えて

最愛のあなたは 遥か昔に旅立ち それは人々のため それは家族のため いつか帰ると約束したのに その想い果たせぬまま 帰ることなく 時は過ぎていった いつも想っていたよ ずっと大好きだったよ 私はもう こんなにも年老いてしまった 微笑むあなたの写真は あ…

気づいて欲しいだけなんだ

叫び続けているのは 知って欲しいから 叫び続けているのは 気づいて欲しいから いつもその叫びには 理由があるのだ 意味もなくひたすら 叫び続けるなんて そんなバカなこと するわけないじゃないか 息が切れるほど 叫び続けているのに どうして 知らん顔なん…

いったい何がしたいんだ

わかってる 自分が決めた事だ なのに何故 ここから動かないのか 何もせず たたずんでる暇なんて これっぽっちもないんだ わかってるよ そんなこと わかってるんだよ だけど 足が動かないんだ 手が動かないんだ ちがう 動かしていないんだ 自らの意思で 動く…

5月の草原はインディゴブルー

目の前には一面に インディゴブルーの草原が広がっている そして僕は その真ん中に立っている 少し冷たい風が体を包み 草原のインディゴブルーは 金色の月明かりを揺らしている 手をひろげ目を閉じると 金色の光に覆われた 5月の草原はインディゴブルー 23時…

夕暮れの空に

バス停の列に並び ふと足元を見る さっきまで降っていた雨が アスファルトの上に 空を描いている 雲が現れ あっという間に消える 何度となく繰り返す その雲を見ながら思う そんな小さな空では ゆっくりもしてられない あぁそろそろバスが来る頃だ 夕暮れの…

50年前へ

人は生まれる時 自分の死期を決めているという もしそれが本当なら あなた…50年前に戻って 訂正して来て欲しい 100年も生きられなくていい 子ども達が結婚し 出来ることなら 孫達と遊んでから… それから 空へと旅立てるようにと 決め直してから 生まれてきて…

涙のわけは

いつからだろう ふとした事で 涙が出るようになった 恥ずかしいから あくびのフリしたり 鼻をかんでみたり 涙がでてると わからないように ごまかしていた でも涙を流すことは 恥ずかしいことじゃないんだよね いろんなことで 涙を流すこともあるんだから 何…

1月はあたたかい雨に包まれて

輝く星のもとに 僕たちは導かれ 集まってきた そこは キラキラとした笑い声が 星くずのように 降り注いでいた そして僕たちは 輝く星の周りで ふわりふわりと ただ浮かんでいた あ! ふいに 爽やかな風が 頬をかすめた 輝く星は いっそう輝きを増し キラキラ…

22回目の朝

22回目の朝をかぞえたら やっとあなたに会える 空港に降り立つあなたを 半日前から待っているから 見つけたら 微笑んで はやる気持ちを抑えながら 早足で駆け寄るから その腕に飛び込んだら そっと静かに抱きしめて 息が止まるくらいに teal tree

10月の雨は鐘の音と共に

これでもう逃げられない まだ少しの迷いがあったのに あの場所へはもう帰れない ひとり自由に浮遊して ゆらり揺られて 流れ流れて 気の向くままに 思いのままに ひとりがふたりになった時 自由と引き替えに 何があるのだろう 10月の雨の中 少しの不自由さと …

10年前のあなたと100年後のあなたへ

もう10年も経ってしまったんだね あの頃と変わらない気持ちのまま 私だけ大人になった 突然あなたがいなくなって 目の前にある 全ての光が消えてしまった ただ1人でひたすらに 手探りで生きてきたけど いつもあなたがそばにいるような そんな気がしてた 光の…

始まりは12月の風

君の心は もう決まっているのだろう そのまっすぐな眼差しは 僕を突き抜けて まだ誰も見たことのない 黄緑色の星を見つけていた 長く…でも短い 迷路の中にいたあの頃の君と 今、目の前にいる君とは まるで別の顔だった ラピスラズリの満天の星空は 黄緑色の…

遠い昔の海の家族

いつも潮の香りがしていた 家の窓からは海が見えていた 風が強い日は 潮が家の窓を叩いた そんな日に窓を開けて 母親に叱られた 潮の香りは 遠い昔を想い出す 父親は片手にタコを持って いつも笑顔で桟橋を歩き 遠くから 自分の子ども達3人の名前を 順々に叫…

ガラガラと

ガラガラと響く音が 話しかける声をかき消し 届かない気持ちは そのガラガラに巻き込まれ やがて潰されてゆく そのガラガラより大きな声で もっと近づいて 叫べばいいじゃないか そうしないのは… そこまで大事な話じゃないから いつか私の叫びに 気づいてく…

初めて出会う懐かしい景色

扉は閉じられていた 鍵はかかっていない なのに何故 出て行かないのか なのに何故 自由が欲しいと願うのか その扉を開くことは とてつもなく簡単で とてつもなく難しかった 青い空に渦巻く 黄色い風は 扉の向こうで賑やかに笑い 僕の手をとり歌い始めた 大き…

ひとりに…

今日も会いたい 明日も会いたい 昨日も会いたい いつも会いたい ずっとずっと 一緒にいたい でも たまには 1人になりたい そんな時もある teal tree

ふわふわの眠りに…

ふわふわと ふわふわと 薄紫色の羽が ふわふわと 浮かんでいた 目を閉じると そ〜っとそっと 私の肩に降りてきた 薄紫色の ふわふわに包まれ 深い眠りについた teal tree

水曜日の放課後

水曜日の放課後 3階の廊下の窓から 外を眺めるのが好きだった 友達とふざけながら帰る 彼の姿を見るのが好きだった ふふ… またバカな事やってる やっぱ好きだな〜 こっち見ないかな… おーいこっちだよ〜なんてね 心のなかで叫んでみる 気づくわけないか あは…

11月の海はブルーターコイズ

誰も入る事のできないはずの 閉じられた部屋の中に 少しの隙間から 11月の陽射しだけが 簡単に射し込んできた それは 薄暗く濁った想いのように 暖かさを通り越し ジリジリと背中を刺してきた 遮ることのできない その濁った陽射しは その部屋を埋め尽くした…

夜空を見上げた9月の終わりに

ブルーレースの風が 冷え切った体を 通り抜けてゆく 切れ切れの雲は群れをなし 何かに 追い立てられるかのように 次々と遠ざかっていく さようなら ありがとう たった今から 新しい世界が始まる 風はためらいもなく レピドライトの夜空へと 吸い込まれていっ…

変わらない世界

その時僕は 雑踏の中にいた 行き交う人々の 笑い声の渦に呑み込まれ 行き場を失い たたずんでいた 今にも消えそうなこの世の炎を 灯し続けるだけのために 君は 物音も立てず ひっそりと 眠っているというのに…。 怖かったのだ 白いだけの壁の前で 消えてしま…

はるか昔の3月3日

私いつも不安なんです あなたの心が 変わらないかと… 私の心はいつまでも あなた色なのに あなたはいつも 私を見てくれますか 私いつも願ってるんです あなたの心の中に 私がいること 私の心は あなたでいっぱいなのに あなたはいつも 私を想ってくれますか

とある憂うつな7月7日

『グリーン色の夏雲』 む〜んとした空気の 狭いオフィス あちらこちらから カタカタと響く キーボードの音 不規則に唸る 古いエアコンの音が いやに耳につく ツーと流れる 首すじの汗を拭うと 嗅ぎ慣れた洗剤の香りが ふっと目の前をよぎった 陽に焼けた壁に…

凍えるような8月11日

『氷の仮面』 そこは笑い声に満ちた空間だった 足を踏み入れると ただ笑い声が活字として襲ってきた 楽しそうにも見えるその空間は でもなにか毒々とした硬く冷たい場所だった 笑っている音は聞こえているのに 誰も笑っていなかった まるで氷の仮面をかぶっ…