それは誰かの日常

それは過去の出来事 それは未来の出来事 それはフィクション それはノンフィクション

また会いに行くよ

会いたいなら

会いに行けばいい

 

偉そうに人には

そんな事言って

 

僕はもう君に

会いに行く事を諦めている

 

今日会えたから

もういいんだと

 

言い訳を作っている

 

ずっと一緒に笑って生きていけると

そう思っていたのに…

 

どんどん走って

追いつかなくなった

 

昔から

なんでも人より先を行く君は

 

もう空へと

旅立とうとしている

 

早すぎるよと

みんな願っているのに

 

 

僕の名前もわからなくなった

 

 

今日会えてよかった

 

 

「またね」と言うと

 

視線が合わないまま

手を振ってくれた

 

 

「また来るね」と

僕も手を振った

 

 

今日だけ泣いたら

 

やっぱりまた

 

会いに行こう

 

 

 

 

ココロが壊れる前に

泣いてもいい

 

怒ってもいい

 

叫んでもいい




君だけがそんなに頑張らなくていい




誰が何を言ったとしても

 

僕は知ってる




君が正しいことも

 

君が頑張っていることも





だから

 

我慢しなくていい




嫌だと叫んで

 

それに抵抗すればいい



悔しくて

 

悲しくて

 

情けなくて




こらえてもこらえても

 

涙が出るなら



無理に止めなくていい



流れるままに流したらいい





ココロが壊れる前に



全て涙で流してしまおう



悔しさを

 

悲しさを

 

情けなさを

 

1日遅れのあなたの隣

ずっと隣にいたかった

 

他愛のない話を

夜が明けるまでしていたね

 

一緒に笑っていたかった

 

あなたと並んで歩く道が

ずっと続くような気がしてた

 

いつか終わると

わかっていたのに

 

 

遠くにいるあの子の話を聞くのも

隣にいられればつらくなかった

 

少しの間あなたの隣を借りていたけど

 

そこはもう

ずっと借りられない

あの子の指定席になった

 

だから

 

昨日のあなたが歩いた道を

今日からひとりで歩いていく

 

1日遅れで

あなたの隣を歩いていく

 

ひとりきり

あなたの笑顔を想いながら

明日の空を見上げている

 

ひとりでいたい

とりあえず

 

話したくないから

 

 

とりあえず

 

聞きたくないから

 

 

とりあえず

 

動きたくないから

 

 

 

とりあえず

 

とりあえず

 

放っておいてくれ

 

 

 

今は

 

ひとりでいたいんだよ

なななのか

 

夏の終わりに


キラキラ輝く


懐かしい海

 

 


ぽっかり空いた


ココロには


雨がザーザー


降っていた

 

 


悲しい悲しい


涙の雨は


夏と一緒に


もう終わろう

 

 

 

 

なななのか


始まりの日


新しく歩き出す

 

 


なななのか


終わりの日


違う道を歩き出す

 

 

 

君はそこから

 

 

 

僕は向こうへ

 

 

 

ありがとう

 

いつかまた

 

きっと会える

 

 

 

遠い遠い

 

懐かしい


海の向こうで

始まりの海

夢の中にいた

 

ひとりで

 

どこかをさまよっていた

 

歩いても歩いても

 

なにも見えなかった

 

どこへ向かっているのか

 

わからないまま

 

ただ

 

さまよっていた

 

 

 

気がつくと

 

雨が降っていた

 

足元に雑草が生えていた

 

雨のしずくに

 

濡れながら

 

倒れないよと

 

頑張っているようにみえた

 

 

 

ふと見上げると

 

雲の隙間から

 

少しの明かりが差し込んでいる

 

 

無意識に

 

両手を伸ばすと

 

ぐん!と

 

その手を引っ張られ

 

 

少し痛い感覚とともに

 

懐かしい波の音が

 

聞こえてきた

 

 

 

砂と石ころが転がる

 

海岸に立っていた

 

 

 

そうだ!

 

ここから始まったんだ

 

 

また再出発するために

 

思い出させてくれた

 

 

遠い空の向こうにいる

 

大切な人たちが

 

優しい暖かい手を伸ばし

 

行き先を見失った私を見つけ

 

その手を引っ張ってくれた

 

 

ありがとう

 

ありがとう

 

 

海は私が生まれたところ

 

波は私が聞いた声

 

砂と石ころの海岸は

 

私が歩く道

 

 

 

ありがとう

 

ここは私の始まりの海

 

 

憎しみの溶岩

憎しみの塊は

 

溶岩のように

 

沸々と

 

ボコボコと

 

静かな音を立て

 

 

急激に

 

温度を上げている

 

 

 

 

崩れ落ちる

 

小さなトゲトゲの破片を

 

一瞬にして溶かし

 

 

 

そのトゲトゲは

 

どんどん増え続けていく

 

 

 

時折遠くで聞こえる

 

煮えたぎったような破裂音が

 

心拍数を上げる

 

 

 

 

いっそ全て

 

一気に吐き出してやろうか

 

 

 

そんな思いが

 

頭の隅をかすめた

 

 

 

 

 

風が吹き

 

枯葉がザザザ…と

 

目の前を通っていった

 

 

 

 

目を閉じて

 

大きく深呼吸した

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ…

 

溶けた溶岩が

 

また少しづつ

 

冷え固まってきたようだ