それは誰かの日常

それは過去の出来事 それは未来の出来事 それはフィクション それはノンフィクション

夜空を見上げた9月の終わりに

ブルーレースの風が

 

冷え切った体を

通り抜けてゆく

 

切れ切れの雲は群れをなし

 

何かに

追い立てられるかのように

 

次々と遠ざかっていく

 

 

さようなら

 

ありがとう

 

 

たった今から

新しい世界が始まる

 

 

風はためらいもなく

 

レピドライトの夜空へと

吸い込まれていった