それは誰かの日常

それは過去の出来事 それは未来の出来事 それはフィクション それはノンフィクション

六十余年の時を超えて

最愛のあなたは

 

遥か昔に旅立ち

 

 

それは人々のため

 

それは家族のため

 

 

 

いつか帰ると約束したのに

 

その想い果たせぬまま

 

 

帰ることなく

 

時は過ぎていった

 

 

 

いつも想っていたよ

 

ずっと大好きだったよ

 

 

 

私はもう

 

こんなにも年老いてしまった

 

 

微笑むあなたの写真は

 

あの頃のまま

 

若かったあの頃のまま

 

 

 

もうそろそろ

 

あなたに会いに行く

 

私もだいぶん疲れてきたから

 

 

 

めそめそしないこと

 

頑張ること

 

強くあること

 

優しくあること

 

 

 

あなたがいなくなってから

 

頑張ってきたよ

 

 

みんなに支えられ

 

頑張ってきたよ

 

 

 

長く生きたから

 

たくさんの家族に

 

出会えた

 

あなたが見れなかった

 

子ども達にも

 

たくさん出会えた

 

 

あなたといた頃は

 

幸せだった

 

 

あなたがいなくなって

 

悲しかった

 

寂しかった

 

 

 

でもやっぱり

 

幸せだったよ

 

たくさんの家族に囲まれ

 

そして

 

心の中にはあなたが

 

いつも一緒だったから

 

 

だから

 

あの日届いた

 

あなたからの手紙を持って

 

あなたに会いに行きます

 

 

 

 

六十余年の時を超えて

 

やっと最愛のあなたに

 

再会できる

 

ありがとう

 

 

そして

 

私に出会ってくれた

 

たくさんの人々へ

 

 

ありがとう

 

さようなら

 

 

またいつか

 

きっと会えるよ

 

 

 

遠い遠い空の彼方で…

 

 

☆祐妙☆

 

 

 

 

気づいて欲しいだけなんだ

叫び続けているのは

 

知って欲しいから

 

 

叫び続けているのは

 

気づいて欲しいから

 

 

いつもその叫びには

 

理由があるのだ

 

 

 

意味もなくひたすら

 

叫び続けるなんて

 

 

 

そんなバカなこと

 

するわけないじゃないか

 

 

息が切れるほど

 

叫び続けているのに

 

 

どうして

 

知らん顔なんだ

 

 

 

その意味に

 

早く気づいて欲しい

 

 

どうか

 

早く

 

 

teal tree

 

 

 

いったい何がしたいんだ

わかってる

 

自分が決めた事だ

 

なのに何故

 

ここから動かないのか

 

 

 

何もせず

 

たたずんでる暇なんて

 

これっぽっちもないんだ

 

 

 

わかってるよ

 

そんなこと

 

わかってるんだよ

 

 

だけど

 

足が動かないんだ

 

手が動かないんだ

 

 

 

ちがう

 

動かしていないんだ

 

 

 

 

自らの意思で

 

 

動くことを選んでいないんだ

 

 

 

 

いったい…

 

 

 

何がしたいんだ

 

 

 

 

 

 

 

5月の草原はインディゴブルー

目の前には一面に

 

インディゴブルーの草原が広がっている

 

 

そして僕は

 

その真ん中に立っている

 

 

少し冷たい風が体を包み

 

草原のインディゴブルーは

 

金色の月明かりを揺らしている

 

 

手をひろげ目を閉じると

 

金色の光に覆われた

 

 

 

5月の草原はインディゴブルー

 

23時30分

 

風と月とが戯れる時間

 

夕暮れの空に

バス停の列に並び

 

ふと足元を見る

 

さっきまで降っていた雨が

 

アスファルトの上に

 

空を描いている

 

雲が現れ

 

あっという間に消える

 

何度となく繰り返す

 

その雲を見ながら思う

 

そんな小さな空では

 

ゆっくりもしてられない

 

 

 

あぁそろそろバスが来る頃だ

 

 

夕暮れの空を

 

ふと見上げると

 

アスファルトの空には

 

入りきらない大きな雲が

 

ゆっくりと流れていた

 

 

teal tree

50年前へ

人は生まれる時

 

自分の死期を決めているという

 

 

 

もしそれが本当なら

 

あなた…50年前に戻って

 

訂正して来て欲しい

 

 

 

 

100年も生きられなくていい

 

子ども達が結婚し

 

出来ることなら

 

孫達と遊んでから…

 

それから

 

空へと旅立てるようにと

 

決め直してから

 

生まれてきて欲しい

 

 

 

今のわたしの

 

心からの願い

 

涙のわけは

いつからだろう

 

 

ふとした事で

涙が出るようになった

 

 

 

恥ずかしいから

 

あくびのフリしたり

鼻をかんでみたり

 

 

 

涙がでてると

わからないように

ごまかしていた

 

 

でも涙を流すことは

恥ずかしいことじゃないんだよね

 

 

 

 

いろんなことで

涙を流すこともあるんだから

 

 

何も

隠すことないんだ

 

 

そう… 

やっと気づいた

 

 

 

 

 

あなたに会えた時も

 

 

 

誰かをなくしたときも

 

 

 

 

小さなあの子が

成長した姿を見た時も

 

 

 

何かにつまづいた時も

 

 

 

何かをやり遂げた時も

 

 

 

全ての涙は

隠すことなんて

これっぽっちもない

 

 

 

 

 

 

今ここに

 

この世界に

 

僕が生きてる

 

 

この世界に

 

君が生きてる

 

 

 

ただそれだけで

 

涙を流してもいいんだ

 

 

 

生きてることに

 

感動したり

感謝したり

 

生きてることを

喜んで

 

涙を流してもいいんだ

 

 

 

何も出来なくていい

 

ただそこにいるだけで

 

 

 

涙がでてくることもある

 

 

 

生きていてくれて

 

 

ありがとう

 

 

そんな涙もあるんだ

 

 

だから

 

涙を流していても

 

 

その涙のわけは

 

きかなくていい

 

 

 

 

そっと

 

みないふりして

 

そばにいて欲しい

 

 

 

そしたら また

 

涙があふれてくる

 

 

teal  tree