それは誰かの日常

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2017-01-01から1年間の記事一覧

抜け出せない

誰もいない 小さなその空間に ただひとり ただ うずもれている そして 抜け出せずにいる 遥か遠くに聞こえる 風の音は 思考の雑音に 消されていく どうすればいいんだ どうにかしなくては そう思いながら 動けずにいる 誰も… そう誰一人として 助けてくれや…

決断の時

あと3時間後には 答えを出さなくてはいけない いつまでも 迷っているわけにはいかない いい加減 覚悟を決めなければ あれからもう 2ヶ月も経ってしまったのだから さあ 迷っている時間は無い 決断の時が 刻々と迫ってくる そして そこから新しい道が 始まる…

コントロール

行きたい場所があるのに どうしてもたどり着けない したいことがあるのに どうして良いかわからない 頑張るしかないと 思えば思うほど 重い石の塊のように 動けなくなっていく 頭と体が 繋がらない バランスを失い コントロール出来ない 虚しさと 悲しさと …

こんな小さな夢を叶えたいんだ

命の終わりが もうそこまで来ているというのに いつもと変わらない くったくのない笑顔の君 一緒に笑いたいのに その笑顔をみると 泣きそうになる 涙を我慢して いつもと変わらない 他愛のない会話をする あの山へ行きたいね 美味しいごはん食べに行こうよ …

六十余年の時を超えて

最愛のあなたは 遥か昔に旅立ち それは人々のため それは家族のため いつか帰ると約束したのに その想い果たせぬまま 帰ることなく 時は過ぎていった いつも想っていたよ ずっと大好きだったよ 私はもう こんなにも年老いてしまった 微笑むあなたの写真は あ…

気づいて欲しいだけなんだ

叫び続けているのは 知って欲しいから 叫び続けているのは 気づいて欲しいから いつもその叫びには 理由があるのだ 意味もなくひたすら 叫び続けるなんて そんなバカなこと するわけないじゃないか 息が切れるほど 叫び続けているのに どうして 知らん顔なん…

いったい何がしたいんだ

わかってる 自分が決めた事だ なのに何故 ここから動かないのか 何もせず たたずんでる暇なんて これっぽっちもないんだ わかってるよ そんなこと わかってるんだよ だけど 足が動かないんだ 手が動かないんだ ちがう 動かしていないんだ 自らの意思で 動く…

5月の草原はインディゴブルー

目の前には一面に インディゴブルーの草原が広がっている そして僕は その真ん中に立っている 少し冷たい風が体を包み 草原のインディゴブルーは 金色の月明かりを揺らしている 手をひろげ目を閉じると 金色の光に覆われた 5月の草原はインディゴブルー 23時…

夕暮れの空に

バス停の列に並び ふと足元を見る さっきまで降っていた雨が アスファルトの上に 空を描いている 雲が現れ あっという間に消える 何度となく繰り返す その雲を見ながら思う そんな小さな空では ゆっくりもしてられない あぁそろそろバスが来る頃だ 夕暮れの…

50年前へ

人は生まれる時 自分の死期を決めているという もしそれが本当なら あなた…50年前に戻って 訂正して来て欲しい 100年も生きられなくていい 子ども達が結婚し 出来ることなら 孫達と遊んでから… それから 空へと旅立てるようにと 決め直してから 生まれてきて…

涙のわけは

いつからだろう ふとした事で 涙が出るようになった 恥ずかしいから あくびのフリしたり 鼻をかんでみたり 涙がでてると わからないように ごまかしていた でも涙を流すことは 恥ずかしいことじゃないんだよね いろんなことで 涙を流すこともあるんだから 何…

1月はあたたかい雨に包まれて

輝く星のもとに 僕たちは導かれ 集まってきた そこは キラキラとした笑い声が 星くずのように 降り注いでいた そして僕たちは 輝く星の周りで ふわりふわりと ただ浮かんでいた あ! ふいに 爽やかな風が 頬をかすめた 輝く星は いっそう輝きを増し キラキラ…