ばあちゃんさようなら
これは
私の気持ちの記録です。
ひとりごとです。
読みたくない人はスルーしてください。
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もうすぐ
ばあちゃんの一周忌です。
1年前の7月に
この世を去りました。
いつの頃からか
『100までは生きるぞー!
100まで頑張るぞー!』と
100まで!というのが、
口癖のようになっていました。
まだばあちゃんが
90歳くらいの時は、
私も『ほんとやな。
100まで頑張ろで〜!』
と答えていましたが、
毎年毎年ばあちゃんの
誕生日が来るたびに、
そう言えなくなりました。
ばあちゃんは「100まで頑張る!」
といつも言っているから、
もし100歳になったら
力尽きてしまうかもしれない。
人は誰でもいつかは死ぬのだと
わかってはいるけれど、
100歳までという
命のゴールを決めて欲しくない。
だから、100まで頑張るぞ!
というばあちゃんに
ほんとやな〜と言えなくなりました。
いつまでも生きていて欲しい。
という思いと、
いつかは死んでしまうんだ。
という覚悟のような思いが、
ばあちゃんの顔を見るたびに
頭の中をぐるぐると交錯するのでした。
亡くなる数年前から
何回も何回も、今夜が峠です。
というお医者さんの言葉を聞きました。
その度に、休暇を取って
片道4時間近くかけて
ばあちゃんに会いに行きました。
会いに行くたびに、
ばあちゃんは
私を忘れていきました。
私の弟のことを、
自分の息子と間違えたりしました。
私の母である自分の娘のことを
看護婦さんと呼んだりするようにも
なりました。
そうやってばあちゃんは
いくつもいくつも峠を越えました。
ひょっとしたら
100個の峠を目指して
いたのかもしれません。
98個目の峠が見えたとき
ばあちゃんにはそれが
100個目に見えたのです。
大正生まれのばあちゃんは、
数え年で年齢を数えるのが
普通だったからでしょう。
ばあちゃんに
会いに行く予定じゃなかったその日、
いくつかの偶然が重なり、
思いついて会いに行きました。
私の顔を見ても
誰だかわかっていなかったと思いますが、
手を握ったら、うんうんと頷いていました。
夕方頃から、
だんだん呼吸ができにくくなり、
深呼吸のような…息継ぎのような…
ぱーっ!という
大きな息を吐き出して
そのまま静かに
永遠の眠りにつきました。
享年100歳(満98歳)でした。
ばあちゃんは
100まで生きる!という
自分の思いを全うしました。
そして
何十年も前に戦死した旦那さんに
やっと会いに行けました。
ばあちゃんありがとう。
ばあちゃん大好き。
ばあちゃんさようなら。
もうすぐ「さようなら」から
1年も経つね。
やっぱりあちらの世界でも
頑張っているのかな。
私も
ばあちゃんのように
まっすぐに生きるよ。
ばあちゃんのように
思いのままに生きるよ。
いつも
「私はわがままやけんな」
と、自分で言ってたけど
それはわがままではなかった。
ただ
まっすぐに
思いのままに
一生懸命生きていただけ
素直な気持ちだけで
生きていただけ
そんなばあちゃんみたいに
私もなるよ。
一周忌には
また会いに行くから
私の顔見たら
うんうんと頷いてね
ばあちゃん
安らかに…。
抜け出せない
誰もいない
小さなその空間に
ただひとり
ただ
うずもれている
そして
抜け出せずにいる
遥か遠くに聞こえる
風の音は
思考の雑音に
消されていく
どうすればいいんだ
どうにかしなくては
そう思いながら
動けずにいる
誰も…
そう誰一人として
助けてくれやしないのに
teal_tree
決断の時
あと3時間後には
答えを出さなくてはいけない
いつまでも
迷っているわけにはいかない
いい加減
覚悟を決めなければ
あれからもう
2ヶ月も経ってしまったのだから
さあ
迷っている時間は無い
決断の時が
刻々と迫ってくる
そして
そこから新しい道が
始まるのだ
こんな小さな夢を叶えたいんだ
命の終わりが
もうそこまで来ているというのに
いつもと変わらない
くったくのない笑顔の君
一緒に笑いたいのに
その笑顔をみると
泣きそうになる
涙を我慢して
いつもと変わらない
他愛のない会話をする
あの山へ行きたいね
美味しいごはん食べに行こうよ
一緒に行けるのだろうか
わからないのに
それでも
未来の計画をたてている
出来るだけたくさん
この計画を実行したいな
こんな小さな夢を叶えたいんだ
その笑顔に
永遠に会えなくなる
その前に…
teal tree
六十余年の時を超えて
最愛のあなたは
遥か昔に旅立ち
それは人々のため
それは家族のため
いつか帰ると約束したのに
その想い果たせぬまま
帰ることなく
時は過ぎていった
いつも想っていたよ
ずっと大好きだったよ
私はもう
こんなにも年老いてしまった
微笑むあなたの写真は
あの頃のまま
若かったあの頃のまま
もうそろそろ
あなたに会いに行く
私もだいぶん疲れてきたから
めそめそしないこと
頑張ること
強くあること
優しくあること
あなたがいなくなってから
頑張ってきたよ
みんなに支えられ
頑張ってきたよ
長く生きたから
たくさんの家族に
出会えた
あなたが見れなかった
子ども達にも
たくさん出会えた
あなたといた頃は
幸せだった
あなたがいなくなって
悲しかった
寂しかった
でもやっぱり
幸せだったよ
たくさんの家族に囲まれ
そして
心の中にはあなたが
いつも一緒だったから
だから
あの日届いた
あなたからの手紙を持って
あなたに会いに行きます
六十余年の時を超えて
やっと最愛のあなたに
再会できる
ありがとう
そして
私に出会ってくれた
たくさんの人々へ
ありがとう
さようなら
またいつか
きっと会えるよ
遠い遠い空の彼方で…
☆祐妙☆
気づいて欲しいだけなんだ
叫び続けているのは
知って欲しいから
叫び続けているのは
気づいて欲しいから
いつもその叫びには
理由があるのだ
意味もなくひたすら
叫び続けるなんて
そんなバカなこと
するわけないじゃないか
息が切れるほど
叫び続けているのに
どうして
知らん顔なんだ
その意味に
早く気づいて欲しい
どうか
早く
teal tree